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戦争・内戦と広告代理店

  • 2011-02-15
  • 911

雁屋哲の美味しんぼ日記 - 悲しい国だね 2010年2月1日
http://kariyatetsu.com/nikki/1214.php


そのなかで、今日の話題にふさわしいのは「もっとも恐ろしい武器とは」という副題付きで、高木徹著「戦争広告代理店」を取り上げた頁だろう。

 21世紀にもっとも恐ろしい武器となるのは情報である、と言う真実を雄弁に裏付ける本である、と米原万里氏はこの本を紹介する。

「本書では、メディアに乗せられた情報が戦争の趨勢に決定的な役割を果たす様が、ユーゴ内戦時、新興国ボスニアに雇われたアメリカの広告代理店の活躍を通して伝えられる。対セルビア戦を有利に展開し、国際的承認を勝ちとるまで、ボスニア政府首脳に言葉遣いから発言のタイミング、敵に不利な情報を流すためのネーミング(例えば「民族浄化」という語によってナチスを連想させる)など、手取り足取り指導して行く様が具体的に紹介されている。これでもかこれでもかと、セルビア武装勢力による残虐行為を世界中のメディアにばらまく一方で、ボスニア側による勝るとも劣らない蛮行は巧妙に伏せられ、先進国、わけてもアメリカの戦いには「人道と民主主義」とい名分があると世論に浸透させる。」

 ここからが大事なので、きちんと読んで欲しい。

「偽情報であれ一面的情報であれ、大量に繰返し叩き込まれたそれは、事実以上の重みを持って人びとの意見を立場をコントロールしていく。」

「圧倒的に多数の人びとは自由なる意志に基づいて、己の意見や立場を決定していると無邪気に思い込んでいる。あたかも自身の意志で、さして必要もない商品を喜々として買い求め、インタビューに際しては、テレビキャスターや新聞の論調を反復する。(中略)それが情報操作の結果であるなんてつゆほども思わない」(本書471頁)

 誠に、恐ろしい話である。高木徹氏はボスニアとセルヒアの戦いについて語っているのだが、米原万里氏はそれを現在の日本の状況に布衍して語っている。

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